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代表的な御書

報恩抄

建治2年(1276年)7月21日、日蓮大聖人が55歳の時、身延において御述作になり、安房国(千葉県)清澄寺の故郷、道善房の供養のため浄顕房、義浄房のもとへ送られた書で、五大部、十大部の一つです。日蓮大聖人が清澄寺で12歳の時より修学に励まれた時の師匠が道善房で、浄顕房、義浄房の二人は兄弟子でありました。民部日向が使者として本抄を持って清澄寺に行き、蒿が森の頂きと故道善房の墓前で本抄を拝読しました。
内容は、最初に通じて四恩を報じ、別して故師道善房の恩を報ずべきことを明かされ、そのためには出家して一代聖教を学ばなくてはならないとされています。しかし一代聖教を学ぶ明鏡となるべき十宗がそれぞれ自宗の正当性を主張しているために、いずれが仏の本意か分からない。そこでインド、中国、日本の各宗の教義を挙げて破折され、一代聖教の中では法華経が最勝であり、法華経の肝心は題目にあることを示され、さらに末法の法即人の本尊と、戒壇、題目の三大秘法を整足して明かされています。
特に真言(密教)を破折され、天台座主でありながら真言に転落した慈覚、智証については厳しく破されています。最後に三大秘法を流布し、一切衆生を救済することが師の大恩を報ずる道であることを明かされています。
なお「日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外・未来までもながるべし、日本国の一切衆生の盲目をひらける功徳あり、無間地獄の道をふさぎぬ」(御書329ページ)の御文は日蓮大聖人の三徳を明かされています。

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