2.信行学

(2)行

「行」とは、御本尊を信受したうえでの具体的な実践のことです。
仏法では、私たち自身の生命の内に、慈悲と智慧にあふれる仏の生命境涯、すなわち仏界が、本来、厳然と具わっていると説かれます。
そして仏道修行の目的は、まさしくこの自分自身の生命の内に秘められた仏の生命境涯を顕現して、絶対的幸福境涯を得ていくことにあります。
しかし、私たち自身の生命の内に具わった力も、それを現実の人生にあって、現し働かせていくためには、具体的な変革・開拓の作業が必要です。
仏の境涯を自身の生命に顕現するためには、道理に適った実践の持続が必要であり、これが「行」なのです。
この「行」には「自行」「化他」の両面があります。車の両輪のように、どちらが欠けても修行は成り立ちません。
「自行」とは自分が法の功徳を得るために修行することです。「化他」とは他人に功徳を受けさせるために仏法を教える実践をいいます。
また、「末法に入りて今日蓮が唱うる所の題目は、前代に異なり、自行化他に亘りて南無妙法蓮華経なり」(1022㌻)と仰せです。末法においては、自身の成仏を目指す自行においても、人々を教え導く化他においても、成仏の根本法である南無妙法蓮華経を実践します。
すなわち、自分が御本尊を信じて題目を唱えるとともに、人々にも御本尊の功徳を教え、信心を勧めていく、自行化他にわたる実践が、大聖人の仏法における正しい仏道修行になるのです。
具体的には、自行とは勤行(読経・唱題)であり、化他とは折伏・弘教です。また広宣流布のための、さまざまな実践活動も、化他の修行となります。

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