勝利の大道を晴れ晴れと

希望溢れる新出発の季節、池田大作先生の長編詩を美しい春の風景にのせてお贈りします。

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対 話 ~新・人間革命「常楽」の章より~ 池田大作

イギリスのロマン派の詩人として名高いキーツは叫んだ。「人目に立たぬところに 咲く花は 何と美しいことだろう」人が見ようが見まいがわが使命を 真剣に果たし抜く人生ほど美しいものはない。そこにこそ 最も光輝(こうき)ある生命の花が 咲き香りゆくからだ。

この地上に生まれ出(い)でた 私たちは何のために生き抜くのか。何を目標として 確信あるそして後悔なき人生を 送ればよいのか。同様な もがきと悩みは誰人も持っているに 違いない。それぞれに 多種多様な存在として生を受け この大地に生活しゆく我々の誕生の目的は いったい何であるのか。明るい壮麗(そうれい)な 人生の道はあるのか。晴れ晴れとした 愉(たの)しき淑(しと)やかな楽園は どこにあるのか。人間の探究の旅は果てしなく続くのだ。

悠遠(ゆうえん)なる過去から現在へ現在から永劫の未来へ――妙なる生命の大法則は厳然と律動しているこの大法則とともに宇宙は永遠にして我らを包んでくれる。そしてこの大法則とともに我らの心もまた永遠に宇宙を包み返していけるのだ。わが内奥(ないおう)の希望は何ものたりとも壊せない。わが心の大歓喜は何ものたりとも侵(おか)せない。わが魂には無敵の勇気が燃え上がっているからだ。

大宇宙の 最極(さいごく)の大法則に誠実一路に生き抜きそして正法(しょうほう)正義(しょうぎ)のために勇猛(ゆうもう)果敢(かかん)に戦い抜いたあの庶民の英雄たちの荘厳(そうごん)なる人生の勝利の劇を見たまえ!我らの生命にそして 大宇宙にまで晴れ晴れと 轟(とどろ)きわたる人間尊厳の万歳を民衆勝利の勝(かち)鬨(どき)を喜び勇んでわが友と上げゆくのだ。(引用文献:『愛について』キーツ・中橋一夫訳、角川書店)

池田大作先生の詩を朗読した動画「希望の譜」