原水爆禁止宣言60周年企画核兵器なき世界への挑戦

創価学会の核兵器廃絶運動の原点は、1957年9月8日、第二代会長・戸田城聖先生が発表した「原水爆禁止宣言」にあります。原水爆禁止宣言60周年にあたり、創価学会の核兵器廃絶への取り組みと提言の内容を紹介します。

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国連

核兵器禁止条約が採択!創価学会は60年にわたり一貫して核兵器廃絶運動を展開してきました

2017年7月7日(現地時間)、国連本部で開かれていた核兵器禁止条約の交渉会議で、同条約が採択されました。この条約は、核兵器の使用や開発、実験、製造、保有、移転、そして使用の威嚇などを禁止した、歴史的な国際条約です。SGI(創価学会インタナショナル)も、市民社会の代表として交渉会議に参加するなど、条約成立に貢献してきました。

創価学会の核兵器廃絶運動のあゆみ

1975年核廃絶を求める1000万人署名を国連本部に提出 反戦出版100巻を出版 1985年青年による戦争体験の聞き取りをまとめた『戦争を知らない世代へ』全80巻の出版完結 1991年女性たちで戦争体験をまとめた『平和への願いをこめて』全20巻の出版完結 2006年池田先生が国連改革の提言の中で「核兵器廃絶への民衆行動の10年」を提唱 2007年SGIが同キャンペーン開始「核兵器廃絶への挑戦」展を開幕 2010年「核兵器禁止条約」の制定を求める227万人の署名を核拡散防止条約(NPT)再検討会議と国連に提出 2014年国際キャンペーン「Nuclear Zero」運動に協力し500万人を超える署名をマーシャル諸島共和国外相に提出 2016年5月ジュネーブの国連欧州本部で開催された「核軍縮に関する国連公開作業部会」に参加。第2会期で、作業文書「人間の安全保障と核兵器」(A/AC.286/NGO/17)を提出
1957年9月8日創価学会第二代会長戸田城聖先生「原水爆禁止宣言」”核兵器は絶対悪”と断じる 1982年「核兵器―現代世界の脅威展」核保有国(アメリカ、ソ連、中国)を含む世界24カ国39都市で開催(~1988年) 1983年創価学会第三代会長池田先生が最初の「SGIの日」記念提言を発表。SGIが国連経済社会理事会との協議資格を取得し国連NGO(非政府組織)としての活動をスタート 1998年国際キャンペーン「アボリション2000」運動に協力し1300万人の署名を国連に提出 2009年戦争証言DVD「平和への願いをこめて―広島・長崎女性たちの被爆証言」5カ国語版DVD完成 池田先生「核兵器廃絶へ 民衆の大連帯を」と題する提言を発表 2012年「核兵器なき世界への連帯」展ジュネーブの国連欧州本部をはじめ、広島、長崎、沖縄など世界18カ国73都市で開催(2017年4月現在) 2017年国連本部で開催された「核兵器禁止条約交渉会議」(第1会期)で、作業文書(A/CONF.229/2017/NGO/WP.8)を提出 2017年7月7日核兵器禁止条約が採択 SGIが参加する「核兵器を憂慮する宗教コミュニティ」が共同声明を発表

動画トピックス

  • 「第二回世界青年平和音楽祭」

    2015年7年19日、被爆70年にあたり広島青年部が開催。音楽を通して「平和の心」を世界に発信し、青年がその心を継承していくための集いとなりました。

  • 「わたしが続く平和の道」

    関西国際文化センター(神戸市)での企画展示。「原水爆禁止宣言」の精神を受け継いだ池田先生の平和行動の軌跡を、小説『新・人間革命』を通しながら、貴重な資料や映像で紹介しています。

  • 「青年不戦サミット」

    9月2日、宣言発表の地・神奈川で開催。広島・長崎・沖縄や神奈川、各方面、さらに世界の青年部の代表らが参加し、各地の平和運動の報告や、被爆体験の発表などが行われました。

原水爆禁止宣言の内容

1957年9月8日、三ツ沢競技場(横浜市)にて開催された創価学会・青年部東日本体育大会での第二代会長・戸田城聖先生のスピーチより、「原水爆禁止宣言」の全文を紹介します。(ワイド文庫『人間革命』第12巻「宣言の章」より抜粋)

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宣言全文

「天竜も諸君らの熱誠に応えてか、昨日までの嵐は、あとかたもなく、天気晴朗のこの日を迎え、学会魂を思う存分に発揮せられた諸君ら、またそれに応えるこの大観衆の心を、心から喜ばしく思うものであります。さて、今日の喜ばしさにひきかえて、今後とも、難があるかも知らん。あるいは、身にいかなる攻撃を受けようかと思うが、諸君らに今後、遺訓すべき第一のものを、本日は発表いたします。続きを読む閉じる

前々から申しているように、次の時代は青年によって担われるのである。
広宣流布は、われわれの使命であることは申すまでもないことであり、これは、ぜひともやらなければならぬことであるが、今、世に騒がれている核実験、原水爆実験にたいする私の態度を、本日、はっきりと声明したいと思うものであります。
いやしくも、私の弟子であるならば、私のきょうの声明を継いで、全世界にこの意味を浸透させてもらいたいと思うのであります。
それは、核あるいは原子爆弾の実験禁止運動が、今、世界に起こっているが、私は、その奥に隠されているところの爪をもぎ取りたいと思う。
それは、もし原水爆を、いずこの国であろうと、それが勝っても負けても、それを使用したものは、ことごとく死刑にすべきであるということを主張するものであります。
なぜかならば、われわれ世界の民衆は、生存の権利をもっております。その権利をおびやかすものは、これ魔ものであり、サタンであり、怪物であります。
それを、この人間社会、たとえ一国が原子爆弾を使って勝ったとしても、勝者でも、それを使用したものは、ことごとく死刑にされねばならんということを、私は主張するものであります。
たとえ、ある国が原子爆弾を用いて世界を征服しようとも、その民族、それを使用したものは悪魔であり、魔ものであるという思想を全世界に弘めることこそ、全日本青年男女の使命であると信ずるものであります。
願わくは、今日の体育大会における意気をもって、この私の第一回の声明を全世界に広めてもらいたいことを切望して、今日の訓示に代える次第であります。

コラム「核兵器は絶対悪!」

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戸田先生が「原水爆禁止宣言」を発表した1957年、世界は東西冷戦下にあった。核実験が繰り返され、核兵器の存在が戦争の抑止力になるとの「核抑止論」が、軍拡を正当化していた。

こうした事態を憂慮した戸田先生が、青年への「遺訓の第一」として訴えたのが同宣言である。それは青年部の「若人の祭典」(横浜・三ツ沢の競技場)の席上だった。
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「核あるいは原子爆弾の実験禁止運動が、今、世界に起こっているが、私はその奥に隠されているところの爪をもぎ取りたいと思う。それは、もし原水爆を、いずこの国であろうと、それが勝っても負けても、それを使用したものは、ことごとく死刑にすべきであるということを主張するものであります」
仏法者として、死刑制度には反対だった戸田先生が、あえてこう表現したのは、人類の生存を脅かす核兵器は〝絶対悪〟であることを明確にし、いかなる理由であれ、その使用は正当化・容認され得ないことを示すためである。核問題の奥に潜む、生命の軽視という〝魔性の爪〟をもぎ取らんとの、平和の大宣言であった。
席上、戸田先生はこう叫んだ。「私の弟子であるならば、私のきょうの声明を継いで、全世界にこの意味を浸透させてもらいたい」
この宣言が、学会の平和運動の原点となった。

識者の声

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マサチューセッツ大学ボストン校 学事長ウィンストン・ラングリー博士

「冷戦の渦中に、核兵器の廃絶を叫んだ人物がいたことに驚きました」 「冷戦の渦中に、核兵器の廃絶を叫んだ人物がいたことに驚きました」

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1957年――冷戦の渦中に、核兵器の廃絶を叫んだ人物がいたことに驚きました。当時の西洋社会にあって、その平和の理念に注目する人は少なかったのです。
この歴史を学んだ時、私は戸田会長と、その遺志を継ぐ池田会長こそ、私たちがあまり目を向けてこなかった、人類の「最善の徳」を示す人であると深く感じました。
その徳とは勇気です。
時代の流れに逆らい、平和を叫ぶことは大いなる勇気を要します。
核廃絶のための主張と行動の一貫性は、池田会長の思想が、全ての生命の尊厳に立脚していることの表れです。生命の尊厳を中心に置かずして、人権文化の確立はありえません。
そしてその「生命の尊厳」は、ただ抽象的な主張を繰り返すだけで、正しく認識されるものではありません。具体的な行動が必要なのであり、とりわけ自分と他者との関係性の中で、実践されなくてはならないのです。
この「具体性」と「日常性」もまた、会長の思想の根幹であると理解しています。

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ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)事務局長ベアトリス・フィン氏

「たとえ希望が見いだせず、人々が諦めそうになった困難な時代にあっても、SGIが立ち上がるエネルギーと勇気を発揮し続けてきたことに多大な啓発を受けるのです」 「たとえ希望が見いだせず、人々が諦めそうになった困難な時代にあっても、SGIが立ち上がるエネルギーと勇気を発揮し続けてきたことに多大な啓発を受けるのです」

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SGIは、私たちICANの最も強力なパートナーの一つです。核兵器廃絶を目指す上で道徳的理由は不可欠であり、宗教を基盤とするSGIにとって、平和を目指すのは当然の信仰の帰結です。世界各国にネットワークを持つSGIと共に活動できることは、とてもうれしいことです。
核兵器禁止条約の採択が、戸田第2代会長の原水爆禁止宣言から60周年の年であるということも、非常に意義深いことです。冷戦の渦中に示されたその宣言を原点として、SGIは数十年もの間、平和の戦いに取り組んでこられました。たとえ希望が見いだせず、人々が諦めそうになった困難な時代にあっても、SGIが立ち上がるエネルギーと勇気を発揮し続けてきたことに多大な啓発を受けるのです。

特集「核兵器のない世界へ」第2話「平和運動の原点」

リンク

  • SOKA YOUTH WEB

    青年部の公式サイト。「青年部主催の講演会」など、仏法と平和哲学を学ぶことができます。

  • 広島ピースボイス

    平和学習用の「紙芝居」や「平和キャラ診断」「被爆証言」など、広島から平和の声を発信しています。

  • 長崎サイト

    長崎サイトがリニューアル。核兵器のない世界へ、長崎から平和の哲学を発信しています。

  • 神奈川サイト

    原水爆禁止宣言の地・神奈川。「戦争体験きき取り調査」や「平和文化講座」などを紹介しています。