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御書発刊65周年企画 勇気と希望の源泉 御書

今年は、1952年4月28日に御書が発刊されてから65周年。創価学会は、御書を根本に教学を研さんし、仏法の実践に努めてきました。御書根本の精神は、三代会長によって国内外に広められ、今、世界中のメンバーが御書を研さんし、生きる勇気と希望の源泉としています。このコーナーでは、御書に関するSOKAnetコンテンツと活用ツールを紹介します。

「御書」とは?

御書とは日蓮大聖人の
著作や書状

御書とは、日蓮大聖人が人々を教え導くために執筆された著作や書状のことで、創価学会が教義の根本としている聖典です。
著作には、「立正安国論」「開目抄」「観心本尊抄」
などの多くの法門書があります。
また、弟子・門下たちに送られた書状(お手紙)は多くが、かな交じりの平易な文章で書かれており、さまざまな譬えや故事を織り交ぜながら、法門を分かりやすく教えています。
そこには、「万人に法を伝えたい」「皆を幸福にしたい」との心が表れています。

日蓮大聖人の弟子である日興上人は、大聖人の著作や書状を全て「御書と号して」(御書1604ページ)大切にし、各地に散らばっていた御書の収集に努めました。
さらに日興上人は「当門流に於ては御書を心肝に染め」(同1618ページ)と、どこまでも御書根本に進むことが日蓮仏法の正道であると、門下の人々に教えたのです。

発刊の経緯 御書を現代に
よみがえらせた創価学会

この「御書根本」の精神を現代によみがえらせたのが創価学会であり、三代会長です。
戦時中、軍部政府の弾圧によって投獄された初代会長・牧口常三郎先生は、法華経ゆえに難を受けることは御書の通りであり誉れであるとして、崇高な殉教を遂げました。
生きて牢獄を出た戸田城聖先生は、御書を根本に学会の再建を開始。第2代会長に就任した翌月の1951年6月、創価学会による『日蓮大聖人御書全集』の発刊を決断し、翌年4月28日に迫った立宗700年の記念事業として発表しました。
連日連夜にわたる編さん・校正作業などの事業を、陰で支えたのが池田大作先生でした。そして、戸田先生の誓願通り、1952年4月28日に『御書全集』の発刊が成し遂げられたのです。

「実践の教学」で
広宣流布を推進

「行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず、我もいたし人をも教化候へ、行学は信心よりをこるべく候、力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」(同1361ページ)――戸田先生は、『御書全集』の「発刊の辞」の冒頭に、この「諸法実相抄」の一節を掲げました。そして、創価学会が一貫して真剣に御書研さんに励んできたことに触れ、「剣豪の修行を思わせるが如きその厳格なる鍛錬は、学会の伝統・名誉ある特徴となっている」と宣言しています。
『御書全集』発刊後、創価学会は一段と「行学の二道」に徹し、「実践の教学」で広宣流布を進めてきました。池田先生は、若き日に戸田先生のもと「御義口伝」「一生成仏抄」「観心本尊抄」「立正安国論」等の講義を受け、御書を徹して心肝に染めました。常に同志と御書を拝し、広宣流布を推進してきたのです。
1960年に第3代会長に就任してからも、池田先生は青年たちに直接、御書講義を行うなど、御書根本で広布の指揮を執り続けました。さらに先生は1995年以降、本格的な教学講義を次々と展開してきました。世界宗教の船出を告げるように、池田先生による人間主義の教学が確立していったのです。それらの『法華経の智慧』『御書の世界』などの著作は、現在、海外でも多くのメンバーが真剣に学んでいます。

世界に広がる
御書研さん

日興上人は「日蓮大聖人の御書も、広宣流布の時には、また日本語を外国語に翻訳して、広く世界に伝えるべきである」(同1613ページ、趣意)と展望しました。戸田先生も『御書全集』の「発刊の辞」で、「この貴重なる大経典が全東洋へ、全世界へ、と流布して行く事をひたすら祈念して止まぬものである」とつづっています。
『御書全集』発刊から65周年、その大願は現実のものとなりました。御書の翻訳・出版は、英語、中国語、スペイン語、韓国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、オランダ語、デンマーク語など10言語以上に及び、教学試験も多くの国々で行われています。世界中のメンバーが日々、御書を拝し、大聖人の仏法を学ぶことで、自身の使命を見い出し、希望の人生を歩む時代が到来しています。

識者の声

スペイン
マドリード・コンプルテンセ大学
カルロス・ルビオ元教授

◆略歴
スペイン語版「御書」の総合監修者。『プエルタ新スペイン語辞典』(研究社)、『クラウン和西辞典』(三省堂)などの発刊にも携わった。日本とスペインの相互理解の促進への貢献により、日本の外務省から「外務大臣表彰」を受賞している。

「この地球に住む現代の人々にとって、御書は重要な二つの価値を持っており、それは特筆すべきものです。
一つ目は、御書が放つ精神的メッセージの普遍性です。御書にある哲学・思想は、異なった人種、文化、性別など、どのような差異があり条件が異なっていたとしても、万人が共感でき活用できるものです。それは、封建時代にもかかわらず、女性を尊重する姿勢を示し、また庶民に分かりやすい平易な仮名文字で信徒に手紙を送るなどした、日蓮の思想や行動から感じることができます。
二つ目は、当時の政治権力に対して勇敢に立ち上がった著者、日蓮の不屈の精神です。
13世紀の武家社会の中で、一人の人間が、『王地に生れたれば身をば随えられたてまつるやうなりとも心をば随えられたてまつるべからず』(御書287ページ)と勇敢にも言い切った事実は特筆すべきことです」

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