講演・提言
提言 「SGIの日」記念提言 「新たなる価値創造の時代へ」
第35回「SGI(創価学会インタナショナル)の日」に寄せて、池田SGI会長は「新たなる価値創造の時代へ」と題する提言を発表した。まず、経済危機を招いた資本主義の暴走の底流には、核兵器を生んだ科学技術の暴走と同根の「何のため」との価値観を欠落させるニヒリズム(虚無主義)があると指摘。この文明の病理を打破するために宗教が果たすべき役割に言及し、仏法が説く「深きに就く心」「強る心」のように、徹して現実と向き合い、不断の精神闘争の溶鉱炉で自身を鍛え上げる中にこそ、社会に「善なる価値」を発信し、ニヒリズムを生み出す“他者性の欠落”を克服する道があると訴えている。続いて「核兵器のない世界」を展望し、(1)核兵器の不使用を定めた条約や地域制度の整備(2)国際刑事裁判所の戦争犯罪に核兵器の使用を盛り込む(3)国連憲章を基盤に全廃に向けた核軍縮の枠組みづくり、の3項目を推進し、2015年に広島と長崎で「核廃絶サミット」を開催することを提案。また、人間の尊厳を日常的に脅かす貧困などの“地球社会の歪み”を解消することが急務とし、「働きがいのある人間らしい仕事」を確保するための国際協力の強化や、女子教育を拡充する「女性のための未来基金」の創設などを提唱。子どもたちの幸福に焦点を当てた「人間の安全保障と平和の文化のための学校拠点化プログラム」の推進を呼びかけている。
創価学会インタナショナル会長
池田大作