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創価学会基本情報

初代会長 牧口常三郎
『人生地理学』を発刊――人道的競争を主張
大正11年、郷土会の人々と。牧口は前列左端。

大正11年、郷土会の人々と。牧口は前列左端。

「教育」とともに牧口の心をとらえていたのが、「地理」の研究です。牧口は北海道でははじめて文部省検定試験の地理科に合格していました。
30歳の春、牧口は意を決して教職を辞し、日頃書き溜めていた原稿を携えて上京。地理学者・志賀重昂(しが しげたか)のアドバイスを受け、1903年(明治36年)に発刊したのが『人生地理学』です。「人生」すなわち人間の生活と「地理」の関係から世界を見つめた意欲作でした。
同書で牧口は、日本人の島国根性を痛烈に批判。日露戦争を目前にした国威高揚の時代にあって、「十五億万の一世界民たることを自覚する」と、世界市民を志向していました。そして、世界は「軍事的競争」「政治的競争」「経済的競争」の時代から「人道的競争」の時代へと移らねばならないと訴えました。
近年の研究で『人生地理学』は、発刊の3年後には中国人留学生の手によって翻訳され、教科書としても使われていたことが明らかになっています。
牧口は地理研究者として、新渡戸稲造の「郷土会」にも参加、柳田国男らとも親交を深めました。