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「生命の世紀」への探求

「生命の世紀」への探求  科学と平和と健康と

読売新聞社 1990年
ライナス・ポーリング博士は、 「現代化学の父」と呼ばれる世界的な化学者であるとともに、偉大な平和運動家でもあるポーリング博士。単独で2つのノーベル賞(1954年に化学賞、62年に平和賞)を受賞した。ポーリング博士と池田名誉会長が編んだこの対談集は科学のみならず、平和が大きなテーマとなっている。
ポーリング博士は反核運動の先駆者であり、日本への原爆投下後わずか数ヶ月後には、すでに核兵器への絶対的反対を表明していた。そのため、冷戦下では米当局からさまざまな圧力を受けが、不屈の行動を貫いた。そうした平和運動家としての歩みが振り返られるとともに、化学者の使命と化学観についても語られている。
また、ポーリング博士は「ビタミンC健康法」の提唱者としても知られるが、健康と長寿の秘訣も対談のテーマの一つとなっている。
青年時代までの個人的な思い出を語り合う話題も多くのページでつづられており、旧友同士が思い出を語り合うような和やかな対談集である。

ライナス・ポーリング  化学者

カリフォルニア工科大学、カリフォルニア大学サンジエゴ校、スタンフォード大学各教授、アメリカ化学会会長などを歴任。独自の化学統合論を築き上げ“現代化学の父”と呼ばれる。

ライナス・ポーリング

第1章 二十世紀とともに
初めての出会いから/少年のころの思い出/青春時代の労苦/読書のこと、師のこと/忘れえぬ人々/創造と活動の源泉

第2章 わが人生の譜
教育と探究心/家庭を語る/結婚と女性の役割/日常の一端から/ノーベル賞をめぐって/信仰と理性/人間の幸福の条件

第3章 人間にとって科学とは
人類に貢献する科学/宇宙と生命の起源/科学者の社会的責任/思い出のアインシュタイン/アインシュタインの世界観/科学者が留意すべきこと/科学の発達と精神の開発/道徳科学をめぐって

第4章 「生命の世紀」への選択
人口問題と不戦への道/二十一世紀のイメージ/分子矯正医学のこと/なぜ、ビタミンCなのか/健康法について/ストレスの解消法科学とインスピレーション/死ぬ権利をめぐって/「脳死」へのアプローチ

第5章 世界不戦を目指して
核時代と人類/権力に抗して/反核の運動/パグウォッシュ会議の意義/世界市民への道/人種問題の展望/米ソ関係の新展開/不信と相互理解

第6章 恒久平和の提言
軍縮の時代/平和のために走る/国連への期待/「平和省」の設置を/民衆運動の役割/宗教者の平和運動/絶対平和主義について/世界の中の日本


『池田大作全集』第14巻所収 聖教文庫『生命の世紀への探求』