第1章 ラッセル=アインシュタイン宣言
「核のない世界」「戦争のない世界」へ/2つの「宣言」における「人間性」への視点/「疲れることを自分に許さない」/アインシュタインの苦悩と葛藤/「正義の戦争」はありうるか
第2章 ヒロシマ・ナガサキの「人類への教訓」
広島は人類の「グラウンド・ゼロ」/「8月6日」の衝撃と絶望/中東にまで及んだ反核の運動/過去、現在、そして未来への責任
第3章 反戦精神を培った「師弟の道」
戦争への怒りを刻んだ少年時代/小説が育んだ科学への夢/恩師が支えてくれた“科学の旅”/夫婦を引きさいたファシズムの嵐/亡き妻に捧げた平和への決意
第4章 マンハッタン計画の真実
マンハッタン計画と原爆への恐怖/核抑止論への疑問/困難を極めた「計画」からの離脱
第5章 パグウォッシュ会議の挑戦
パグウォッシュ会議と原水爆禁止宣言の「縁」/東西の壁を超えた科学者たちの対話/不戦への決意と「ウィーン宣言」の採択/人間に潜む野蛮と狂気との対峙
第6章 核廃絶への闘争
“粘り強い対話”こそ、歴史を動かす究極的な“武器”/ノーベル平和賞受賞がもたらした新たな使命感/受賞講演で訴えた「全人類に対する忠誠」
第7章 「核抑止論」という欺瞞
核備蓄の潜在的危険/核の抑止力は機能したか/国際社会の矛盾がテロの温床に/核廃絶こそが現実的な考え/世界の不戦は現実的な選択
第8章 不戦の世界を――国連と世界市民
より民主的な「国連改革」への具体案/揺らぐ国家の枠組みと民衆の「連帯」/「世界市民」としての意識を強化することが根本/「世界政府」実現の可能性/「平和を願うならば、平和の準備をせよ」
第9章 科学者の責任、宗教の使命
現代社会は相互依存で成り立つ/科学の発展と人類の責任/社会の影に教育の光を/人類発展の基礎に生命尊厳の思想を
第10章 後継の青年たちへのメッセージ
人類益の実現へ後継の育成を/楽観主義に脈打つ不屈の信念/生涯青春の心意気と青年に託す思い
発刊に寄せて ロバート・ハインデ
