


ゴルバチョフ大統領との初会見は、約1時間
10分にわたった(1990年7月27日、モスクワ・
クレムリン)
「きょうは、大統領とケンカをしに来ました! 火花を散らしながら率直に話し合いましょう。人類のため、日ソのために!」(池田名誉会長)1990年7月、ソ連政治の中枢・クレムリン。ゴルバチョフ氏と名誉会長との初の出会いは、通訳が一瞬戸惑うほどの率直な会話からはじまった。「私も率直な話し合いが好きです」ゴルバチョフ氏も輝くような笑顔で応えた。ソ連の最高指導者として、ペレストロイカ(再建・改革)を掲げ、内政改革を推進。外交では「新思考」で核軍縮の流れをつくり、東西冷戦を終結させた人物である。
ソ連の解体から1年4ヶ月。ゴルバチョフ氏と4
度目の出会い(1993年4月23日、東京)
初会見の際、池田名誉会長に明言した通り、1991年の春にソ連大統領として初来日したゴルバチョフ氏。ハードスケジュールが続く氏を名誉会長は気づかい言った。
「きょうはせめて、変わらぬ友情の心を伝えたいと思って来ました」「優先すべきは全人類の利益です。ゆえに私は人類的視野で働く人を大切にします」その年の12月、世界情勢の激動のなかでソ連は解体。大統領を退いた氏に名誉会長は渾身の励ましを書き送った。
「これからです。これからあなたの本当の人生が始まります」——と。
「一番大切なのは“対話”」との真情が通い合
う9度目の会見(2007年6月11日、東京)
氏と名誉会長の語らいのなかには“人類の未来について、胸襟を開いて語り合える数少ない人物”としての信頼感にあふれている。
「あなた(名誉会長)はご自身の平和旅によって、鉄のカーテンのもとでも、平和や対話や民間外交が可能であることを証明しました」(ゴルバチョフ氏)
歴史の激動のなかで、時には非難の嵐のなかを生き抜いてきたゴルバチョフ氏は、語る。
「人の評価がどうであろうとかまいません。それよりも、池田会長とともに仕事をすることができれば、それでいいと思っています」「会長との出会いは、一回一回が驚きです。会長の情熱にその生き方に本当に感銘します。会長のような人物と友情を結ぶことができた運命に私は感謝したい」