原水爆禁止宣言60周年企画核兵器なき世界への連帯

創価学会の核兵器廃絶運動の原点は、1957年9月8日、第二代会長・戸田城聖先生が発表した「原水爆禁止宣言」にあります。原水爆禁止宣言60周年にあたり、創価学会の核兵器廃絶への取り組みと提言の内容を紹介します。

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国連

核兵器禁止条約が発効!創価学会は60年にわたり一貫して核兵器廃絶運動を展開してきました

2017年7月ニューヨークの国連本部で、122カ国が賛成して「核兵器禁止条約」が採択されました。核兵器はこれまで条約で禁止されていなかった唯一の大量破壊兵器です。
そして、2021年1月22日、「核兵器禁止条約」は、国際法として船出しました(発効)。
創価学会・SGI(創価学会インタナショナル)も、市民社会の代表として交渉会議に参加するなど、条約成立に貢献してきました。

創価学会の核兵器廃絶運動のあゆみ

1975年青年による核廃絶を求める1000万人署名を国連本部に提出 反戦出版100巻を出版 1985年青年による戦争体験の聞き取りをまとめた『戦争を知らない世代へ』全80巻の出版完結 1991年女性たちで戦争体験をまとめた『平和への願いをこめて』全20巻の出版完結 2006年池田先生が国連改革の提言の中で「核兵器廃絶への民衆行動の10年」を提唱 2007年SGIが同キャンペーン開始「核兵器廃絶への挑戦」展を開幕 2010年「核兵器禁止条約」の制定を求める227万人の署名を核拡散防止条約(NPT)再検討会議と国連に提出 2014年国際キャンペーン「Nuclear Zero」運動に協力し500万人を超える署名をマーシャル諸島共和国外相に提出 2016年5月ジュネーブの国連欧州本部で開催された「核軍縮に関する国連公開作業部会」に参加。第2会期で、作業文書「人間の安全保障と核兵器」(A/AC.286/NGO/17)を提出 2020年12月核兵器廃絶を求める「ヒバクシャ国際署名」を支援(2021年1月に国連に提出)                 2021年1月22日核兵器禁止条約が発効。創価学会の原田会長は談話を発表。SGIが参加する「核兵器を憂慮する信仰者のコミュニティーが共同声明を発表」
1957年9月8日創価学会第二代会長戸田城聖先生「原水爆禁止宣言」 1982年「核兵器―現代世界の脅威展」核保有国(アメリカ、ソ連、中国)を含む世界24カ国39都市で開催(~1988年) 1983年創価学会第三代会長池田先生が最初の「SGIの日」記念提言を発表。SGIが国連経済社会理事会との協議資格を取得し国連NGO(非政府組織)としての活動をスタート 1998年国際キャンペーン「アボリション2000」運動に協力し1300万人の署名を国連に提出 2009年戦争証言DVD「平和への願いをこめて―広島・長崎女性たちの被爆証言」5カ国語版DVD完成 池田先生「核兵器廃絶へ 民衆の大連帯を」と題する提言を発表 2012年ICANと共同制作した「核兵器なき世界への連帯」展ジュネーブの国連欧州本部をはじめ、広島、長崎、沖縄など世界21カ国90都市以上で開催(2021年3月現在) 2017年国連本部で開催された「核兵器禁止条約交渉会議」(第1会期)で、作業文書(A/CONF.229/2017/NGO/WP.8)を提出 2017年7月7日核兵器禁止条約が採択 SGIが参加する「核兵器を憂慮する宗教コミュニティ」が共同声明を発表

動画トピックス

  • 知られざるヒロシマの真実と原爆の実態

    被爆者で映像作家の田邊雅章氏による、広島の爆心地復元映像制作プロジェクトの最終作品。爆心地の半径1キロの地域について、被爆前の街並みや人々の暮らしを再現し、原爆で失われたものは何かを訴える。

  • 【被爆証言】広島 松浦悦子さん

    創価学会青年部として、戦争体験者が語る「オンライン証言を聞く会」を開催。松浦悦子さんが、原爆症の恐怖を乗り越えた被爆体験を語ります。(2020年8月6日撮影)

  • 【被爆証言】長崎 梅林二也さん

    創価学会青年部として、戦争体験者が語る「オンライン証言を聞く会」を開催。梅林二也さんは、原爆症と闘いながら、その悲惨さを訴え続けてきました。(2020年8月9日撮影)

  • 核兵器のない世界へ 平和運動の原点

    1957(昭和32)年9月8日、横浜・三ツ沢の競技場に5万人の青年が集って開催された「東日本体育大会」の席上、第二代会長戸田先生は、歴史的な「原水爆禁止宣言」を発表しました。

原水爆禁止宣言の内容

1957年9月8日、三ツ沢競技場(横浜市)にて開催された創価学会・青年部東日本体育大会での第二代会長・戸田城聖先生のスピーチより、「原水爆禁止宣言」の全文を紹介します。(ワイド文庫『人間革命』第12巻「宣言の章」より抜粋)

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宣言全文

「天竜も諸君らの熱誠に応えてか、昨日までの嵐は、あとかたもなく、天気晴朗のこの日を迎え、学会魂を思う存分に発揮せられた諸君ら、またそれに応えるこの大観衆の心を、心から喜ばしく思うものであります。さて、今日の喜ばしさにひきかえて、今後とも、難があるかも知らん。あるいは、身にいかなる攻撃を受けようかと思うが、諸君らに今後、遺訓すべき第一のものを、本日は発表いたします。続きを読む閉じる

前々から申しているように、次の時代は青年によって担われるのである。
広宣流布は、われわれの使命であることは申すまでもないことであり、これは、ぜひともやらなければならぬことであるが、今、世に騒がれている核実験、原水爆実験にたいする私の態度を、本日、はっきりと声明したいと思うものであります。
いやしくも、私の弟子であるならば、私のきょうの声明を継いで、全世界にこの意味を浸透させてもらいたいと思うのであります。
それは、核あるいは原子爆弾の実験禁止運動が、今、世界に起こっているが、私は、その奥に隠されているところの爪をもぎ取りたいと思う。
それは、もし原水爆を、いずこの国であろうと、それが勝っても負けても、それを使用したものは、ことごとく死刑にすべきであるということを主張するものであります。
なぜかならば、われわれ世界の民衆は、生存の権利をもっております。その権利をおびやかすものは、これ魔ものであり、サタンであり、怪物であります。
それを、この人間社会、たとえ一国が原子爆弾を使って勝ったとしても、勝者でも、それを使用したものは、ことごとく死刑にされねばならんということを、私は主張するものであります。
たとえ、ある国が原子爆弾を用いて世界を征服しようとも、その民族、それを使用したものは悪魔であり、魔ものであるという思想を全世界に弘めることこそ、全日本青年男女の使命であると信ずるものであります。
願わくは、今日の体育大会における意気をもって、この私の第一回の声明を全世界に広めてもらいたいことを切望して、今日の訓示に代える次第であります。

コラム

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戸田先生が「原水爆禁止宣言」を発表した1957年、世界は東西冷戦下にあった。核実験が繰り返され、核兵器の存在が戦争の抑止力になるとの「核抑止論」が、軍拡を正当化していた。

こうした事態を憂慮した戸田先生が、青年への「遺訓の第一」として訴えたのが同宣言である。それは青年部の「若人の祭典」(横浜・三ツ沢の競技場)の席上だった。
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「核あるいは原子爆弾の実験禁止運動が、今、世界に起こっているが、私はその奥に隠されているところの爪をもぎ取りたいと思う。それは、もし原水爆を、いずこの国であろうと、それが勝っても負けても、それを使用したものは、ことごとく死刑にすべきであるということを主張するものであります」
仏法者として、死刑制度には反対だった戸田先生が、あえてこう表現したのは、人類の生存を脅かす核兵器は〝絶対悪〟であることを明確にし、いかなる理由であれ、その使用は正当化・容認され得ないことを示すためである。核問題の奥に潜む、生命の軽視という〝魔性の爪〟をもぎ取らんとの、平和の大宣言であった。
席上、戸田先生はこう叫んだ。「私の弟子であるならば、私のきょうの声明を継いで、全世界にこの意味を浸透させてもらいたい」
この宣言が、学会の平和運動の原点となった。

核兵器禁止条約の発効に寄せて

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ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)事務局長ベアトリス・フィン氏

核兵器禁止条約によって核兵器を「恥ずべきもの」に地域で行動し世界に潮流を起こすことが鍵

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10月24日、50カ国目の批准国となったホンジュラスから、批准書を国連に提出して受理されたとの連絡を聞いた瞬間は、言いようのない感慨が込み上げてきました。
“まだ50カ国が批准したにすぎない”という見方もありますが、条約が発効した事実には重要な意義があります。
核兵器禁止条約は、核兵器に「恥ずべきもの」という“汚名”を着せ、使用を困難にします。保有国だけでなく、核兵器に依存する国、さらには核兵器の製造に携わる企業やそうした企業に投資する銀行、核兵器製造の研究に関わる大学など、社会のあらゆるレベルで議論を巻き起こし、核兵器を“問題だらけの不名誉な存在”として使用や保有を難しくするのです。
こうした取り組みを通して、核兵器の「価値」を失わせることが、核廃絶を可能にする、おそらく唯一の道であると思います。
国や地域レベルでできることを考えながら、それが世界的な潮流にどうつながるかを見ていく――その素晴らしい具体例が、SGIの運動です。皆さんはそれぞれの地域で活動しながら、同時にSGIとしてグローバルな運動を行っている。地域の視点を持ち、グローバルにつながる理想の形だと思います。

 全文はこちら

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元国連軍縮担当上級代表セルジオ・ドゥアルテ氏

人類に破滅をもたらす兵器 維持することは許されない

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核兵器を違法と認める初の条約が誕生することに、強く励まされる思いです。50カ国の批准という発効要件を満たした事実自体が、この条約こそ希望の未来への道であることを、多くの国々が理解したことの表れです。
NPT(核不拡散条約)をはじめとするこれまでの条約は、核保有国あるいは非保有国が遵守すべき義務等々を定めていますが、それらは核兵器そのものよりも、保有国か非保有国かなど、現状の「国」のあり方に焦点を当てる色合いが強いものでした。一方の禁止条約は、核兵器の存在自体を問い直す初の枠組みです。特定の国を名指しして何かを要求するのではなく、世界中の国々に対して一様に、核兵器は違法であり、禁止されたと認めているのです。
禁止条約を手にしたことで、私たちは今、全ての国にこう問うことができるのです。「なぜ核兵器を保有するのか?」「正当な理由はあるのか?」――と。これが、条約の発効がもたらす重要な議論の変化でしょう。
引き続き、条約に署名し、批准する国々を増やしていくことは、目下の課題です。署名しながらも批准していない35の国々を促すとともに、署名にすら達していない、他の多くの国々に働きかけねばなりません。そして、世界を破滅へと追いやる兵器を維持し続けることは、許されないのだという大衆の声を高め、核保有国に突き付けていかねばなりません。世界の破滅からは、彼ら自身も逃れられないのですから。

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IPPNW(核戦争防止国際医師会議)共同会長ティルマン・ラフ博士

人と関わり希望送る創価の友 大きな広がりもつ運動に感銘

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かねて私は、池田大作SGI会長がIPPNW共同創設者のバーナード・ラウン博士、ミハイル・クジン博士と相次いで会見されたこと、また長年、SGIとIPPNWが協力関係にあることを存じ上げていました。
ゆえに(IPPNWから生まれた)ICANの発展のためにも、いち早くSGIとパートナーシップを結びたいと切望していたのです。
創価学会は1950年代から、核兵器が「悪」であると指摘し、その廃絶に向け先駆的な運動を続けてきました。核兵器禁止条約制定への戦略を話し合う大事な会議でも、SGIは世界の人たちのネットワークをつくり、準備を進める上で不可欠の協力をしてくださいました。SGIとの長きにわたる緊密な関係を、とても誇りに思います。
感銘を受けるのは、見る人の心を動かす展示内容もさることながら、SGIの皆さんが展示を通し、「地域のつながり」を築かれている点です。人と関わりを結び、教育の機会を提供し、希望を送る。こうしたSGIの取り組みは単なる展示活動ではなく、大きな広がりをもつ平和運動です。
SGIとICANが共に制作した「核兵器なき世界への連帯」展では、私も医師の立場で準備に関わりました。こうした展示が、ヨーロッパやアメリカ、東南アジア、オセアニア、中東、南米など世界各国で、また数々の国際行事の場で開催されたことは特筆に値します。核兵器廃絶への機運を高めることができたと自負しています。

リンク

  • SOKA YOUTH WEB

    青年部の公式サイト。「青年部主催の講演会」など、仏法と平和哲学を学ぶことができます。

  • 広島ピースボイス

    平和学習用の「紙芝居」や「平和キャラ診断」「被爆証言」など、広島から平和の声を発信しています。

  • 長崎サイト

    長崎サイトがリニューアル。核兵器のない世界へ、長崎から平和の哲学を発信しています。

  • 神奈川サイト

    原水爆禁止宣言の地・神奈川。「戦争体験きき取り調査」や「平和文化講座」などを紹介しています。

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