2020年1月、SGI会長である池田大作先生は、第45回「SGIの日」を記念し、「人類共生の時代へ 建設の鼓動」と題する提言を発表しました。
1983年以来、池田先生は毎年、1月26日の「SGIの日」に寄せて、地球的問題群についての考察と問題解決のための具体的な提案をまとめた提言を発表しています。
扱うテーマは平和、軍縮、人権、環境、エネルギー、防災など、多岐にわたっています。いずれも、地球的問題群の解決にあたって国連を中心軸に置くことや、グローバルな民衆の連帯が時代変革の原動力となることへの信念が、提言を貫く基盤となっています。
毎年の提言に対し、全国紙をはじめとした国内の報道機関にとどまらず、世界の数多くのメディアが紹介をしているほか、各界の識者等から共感の声も寄せられています。

提言の主な内容

1

世界各地で相次ぐ異常気象の被害

気候変動の影響で異常気象による被害が各地で相次いでいる事態について言及。気候変動の問題は、誰もが無縁ではないものであるがゆえに、問題の解決を図るための挑戦が、これまでにないグローバルな行動の連帯を生み出す触媒となる可能性があり、その成否に「私たちの時代を決定づける問題」の要諦があると訴える。

2

困難を抱える人々を置き去りにしない

近年、災害の被害が拡大する中、その影響が、貧困に苦しむ人々や社会的に弱い立場にある人々をはじめ、女性や子どもと高齢者に強く出ている状況に言及。困難な状況に陥った人々を誰も置き去りにしないための視座として、仏法の人間観や創価学会の牧口常三郎初代会長の思想に触れながら、21世紀の国連に強く求められる役割は「弱者の側に立つ」ことにあると強調。

3

危機の回避だけでなく建設の挑戦を

温室効果ガス削減のための「パリ協定」の本格運用の開始と、その課題について言及。脅威に対して建設的に向き合う仏法の思想に根差したアプローチに触れつつ、ケニアからアフリカの国々に広がったワンガリ・マータイ博士の「グリーンベルト運動」や、大気汚染防止に取り組んだ未来学者のヘイゼル・ヘンダーソン博士の活動を通して、自分の足元から行動の輪を広げた人々の挑戦を紹介。危機感の共有だけでなく、建設的な行動を共に起こす重要性を指摘。

4

SDGsの推進へ「行動の10年」を

気候変動問題について行動する世界の青年たちの活動が、多くの人々や団体の行動を加速させる波動を広げていることに言及。国連のSDGs(持続可能な開発目標)の達成期限である2030年に向けて、国連が立ち上げた「行動の10年」の一環として、〝気候変動問題に立ち向かう青年行動の10年〟ともいうべき活動を各地で幅広く展開することを呼び掛ける。

5

「核兵器禁止条約」の本年中の発効を

広島と長崎への原爆投下から75年にあたる2020年のうちに核兵器禁止条約を発効させることを強く訴えるとともに、核兵器禁止条約の第1回締約国会合の開催を受ける形で、「核なき世界を選択する民衆フォーラム」を行うことを提案。

6

保有5カ国による核軍縮交渉を開始

2020年の4月から5月にかけてニューヨークの国連本部で行われる核拡散防止条約(NPT)の再検討会議で、「多国間の核軍縮交渉の開始」についての合意と、「AI(人工知能)などの新技術と核兵器の問題を巡る協議」に関する合意を最終文書に盛り込むことを呼び掛ける。

7

日本で「気候変動と防災」の国連会合を

「気候変動と防災」をテーマにした国連の「防災グローバル・プラットフォーム会合(防災GP会合)」を2022年に日本で行い、異常気象に伴う課題を集中的に討議することを提唱。異常気象による被害が相次ぐ日本が、防災GP会合で、災害への対応だけでなく、気候変動の影響にも強いインフラの構築のための国際指針のとりまとめをリードすることを呼び掛けている。

8

「教育のための国際連帯税」を創設

紛争や災害の影響を受けた国で暮らす子どもたちの多くが深刻な状況に直面している現状を紹介。こうした緊急時の教育支援を力強く進めるために、2016年の世界人道サミットで設立されたECW(教育を後回しにできない)基金の資金強化に向けて、「教育のための国際連帯税」を創設することを提案。

提言の参考に

今回の提言をより理解頂くために、内容に関連するコンテンツを紹介します。

創価学会の核兵器廃絶への取り組みと提言を紹介しています。

池田大作先生とワンガリ・マータイ博士の交友録を紹介しています。

池田大作先生とアウレリオ・ペッチェイ氏の交友録を紹介しています。